清丸の徒然草子

自分には好きな人が居る。
けれども片想いで、この想いは叶う事がない。
何故なら……相手が自分をそう言う対象と見ていないからだ。
だから、でも……それでも好きだから
自分は友達と言う立場を手に入れた。
でもそれは辛い日々の始まりだった。
最初は友達になれただけで満足しようと思っていた。
けれど、段々それだけじゃ満足出来ないようになって
でも満足しなくてはいけないから苦しくて。
だから夜毎涙しているというのに
その人は、今、呑気に隣のベッドで寝ている。
なんて無防備なんだろうか。
これではまるで、襲って下さいと言っているようなものだ。
逆に、友達としか思われていないからこその姿なのだが。
それがまた悲しさを呼んで
あまりの虚しさと苦しさから逃れるように
少しだけなら許されるだろうと
その唇に、自分のソレを重ね合わせた。